全館空調が故障したけど火災保険でカバーできた話
このブログで何度か書いてるけど、我が家では全館空調を導入している。一セットの大きな室内機と室外機で、家全体の空調をコントールしてるので、当然のことながら、壊れたら家全体の空調が死ぬことになる。いわゆるSPOFというやつ。
いつかそういう事態は起こるだろう、と思っていたけど、家を建ててから6年半程での故障は、想定より早かった。冷暖房がなくても困らない季節だったのは幸いだったが。
そう頻繁に起こることではないので、また同じ事が起きた時のために、経緯をこちらに残しておく。
故障に気づいたのは10月12日。この時期は基本的に送風運転にしてることが多い。しかし、この日は少し暑かったので冷房をオンにしたのだが、吹き出し口から出る空気がまったく冷たくならない、ということに気づいた。
そこで、メンテナンス会社に電話した。まず確認として、暖房運転にして設定温度を上限まで上げて10分ほど動かしてみて、と言われたので、その通りにする。10分後、メンテナンス会社から確認の電話があり、送風口から出る空気がまったく温かくないです、と伝えたところ、おそらく熱交換器の故障による冷媒ガス漏れですね、とのこと。交換すると約17万円かかる、と言われたが、交換しないという選択肢はないので、交換工事の日程を調整し、8日後の10月20日に来てもらうことになった。
交換工事当日、まず故障箇所の確認をしてもらったところ、やはり室内機の熱交換器故障による冷媒ガス漏れだった。ガスは完全に抜けきって音もしない、とのこと。音で漏れてる兆候がわかったりするのですか、と質問したら、慣れている人じゃないと難しい、とのことだった。
交換工事は3時間ぐらいで終わった。費用はその場で支払うこともできたけど、火災保険を適用すると、保険会社によっては直接メンテナンス会社に支払うケースもあり、その場合、自分が先に支払ってしまうと返金ができない、と言われたので、その場では請求書だけをもらって、支払いは後日、ということになった。
故障の原因について聞いてみたけど、うーん、経年劣化ですかねー、使い方が悪い、という感じではなさそうですし、みたいな回答だった。経年劣化による冷媒ガス漏れ、10年ぐらいで起こるというイメージだったので、6年半でも起こるものなんですかね、と聞いてみたら、ないことはない、とのことだった。
我が家が加入している火災保険、居住用建物電気的・機械的事故特約 をつけているので、全館空調の故障は保証対象に入っている。しかし、経年劣化による故障は対象外のはずなので、保険金が支払われるかどうかは微妙だな、と思いつつ、ダメ元で請求するだけしてみよう、と インターネットからの事故のご連絡|事故にあわれたら|ご契約者さま|三井住友海上 から連絡した。
翌日、保険会社から電話連絡があって、保険請求書類を郵送するので、以下の書類を同封して返送してほしい、という説明があった。
- 請求書
- 見積書
- 故障原因がわかる書類
請求書は既にもらっていたので、メンテナンス会社にメールで連絡して、見積書と作業報告書をPDFでもらった。ただ、作業報告書には故障の原因が記載されてないので、これで大丈夫なのかな、と思いつつ、何かあれば保険会社から連絡があるだろう、と思って、保険請求書類とともに郵送した。
1週間後に保険会社から電話連絡があり、作業報告書の内容だと故障の原因がわからないので、メンテナンス会社に確認します、とのことだった。こちらからメンテナンス会社に原因を確認したり、更に書類を請求したりする必要がなく、安心した。
この時のやりとりで、保険が適用される場合、支払いはメンテナンス会社ではなく、自分の口座に振り込まれる、という確認もとれたので、請求書に記載があった口座に工事費用を振り込んだ。
ちなみに、費用の内訳は以下の通り。
品名及び修理項目 | 価格 |
---|---|
熱交換器 | 113,400円 |
部品交換作業 | 63,000円 |
メンテナンス契約者割引 | -20,400円 |
消費税10% | 15,600円 |
合計 | 171,600円 |
2週間後、特に連絡もなく、保険会社から自分の口座にお金が振り込まれていた。支払われた金額は、171,600円 - 10,000円(免責金額)+ 16,160円(事故時諸費用保険金)= 177,760円で、実際に支払った金額より少し多かった。
真夏や真冬に同じ事が起きて、今回のように一週間冷暖房が使えない、というのはかなり厳しいので、その場合は家族みんなでホテルにでも泊まろう、と考えている。近くにペット同伴可のホテルがあるし。