Qrio Smart Lock から Qrio Lock に乗り換えた
Qrio Smart Lock と Qrio Hub を導入した というエントリを以前書いたけど、Qrio Lock という新製品が出たので買い換えてみた。旧製品でもそれほど困っていなかったけど、色々改善されているのと、事前予約すると先着1,000名までQrio Keyを無料でプレゼント、というのにつられて予約購入した。
旧製品(Qrio Smart Lock/Q-SL1) との違い
Q-SL1(Qrio Smart Lock)を使用しています。主な違いを教えてください。 | Qrio Lock 製品サポート からの引用。
Q-SL2 | Q-SL1(旧製品) | |
---|---|---|
ロック登録方法 | メールアドレス パスワード |
オーナー登録カード(同梱) |
解施錠時間 | 平均0.3秒 | 約2-3秒程度 |
オートロック | ドアが閉じ次第施錠 | 事前に設定した時間(10-60秒)で施錠 |
ハンズフリー解錠 | GPS+ビーコンで検知し解錠 | GPSのみで検知し解錠 (手ぶら解錠(β)) |
これらの違いやそれ以外の点について、実際に使ってみてどうなのかを以下に記す。
ロック登録方法
ロックの登録や操作はアプリから行うが、旧製品と新製品ではアプリが異なる。また、旧製品でアカウント登録していても、新製品でもあらためて登録が必要になるので注意が必要。新旧でアカウントは別管理のようなので、登録するメールアドレスはどちらも同じものが使える。
解施錠時間(Bluetooth接続の場合)
確かに早くなっている。旧製品だとボタンをタップしてから反応するまで2〜3秒、解施錠が完了するまで5秒ぐらい、という感じ。新製品だとタップすると即反応、完了するまで1〜2秒、という感じ。
ただし、我が家は玄関ドアにロックが2つあるので、この製品も2つ設置して連携させている。2つ連携させた場合、旧製品だと片方の操作が完了してからもう片方の操作に入るので、1つの場合の2倍以上時間がかかり、ボタンをタップしてから解施錠が完了するまで15秒ぐらいかかってた。
新製品は2つ同時に反応するので、1つの場合と操作時間が変わらない。ここが大きく改善されている。
解施錠時間(Qrio Hub経由の場合)
新製品でも今まで使っていた Qrio Hub がそのまま使える。
Qrio Hub経由だと旧製品同様、片方のロック操作が完了してからもう片方のロック操作に入るのと、インターネット経由で接続するのとで、Bluetooth接続よりは操作に時間がかかる。旧製品は2つのロック操作が完了するまで30秒ぐらいかかってたのに対し、新製品だと5〜10秒ぐらいで完了するようになった。
オートロック
上の比較表では、新製品が「ドアが閉じ次第施錠」なのに対し旧製品は「事前に設定した時間(10-60秒)で施錠」となっている。これは旧製品にはなかった開閉センサーで実現している。
オートロック用の開閉センサーを設置するには? | Qrio Lock 製品サポート
開閉センサーの設置場所の説明、図がわかりにくい気がする。最初にこの説明図を見たときは、下の画像の赤丸部分にセンサーを取り付けるのかと思った。
いや、ここにつけるわけないよなー、としばらく考えて、あ、こっちが正しい取り付け位置か、と気づいた。
とは言え、締め出されるのが怖いので、我が家ではオートロックは使っていない。なので開閉センサーは取り付けていない。
ハンズフリー解錠
旧製品では「手ぶらで解錠機能」という名前でβとして提供されていた。βだけあってまともに機能していなくて、「外出から戻る」→「玄関前で待っていても手ぶらで解錠機能が発動しない」→「手動で解錠する」→「家の中に入って施錠する」→「手ぶらで解錠機能が発動して解錠される」という感じだったので、機能はオフにしていた。
新製品ではまだ3回しか試していないけど、そのうち2回は玄関ドア前で5秒ぐらい待ったら解錠された。でも1回は「ハンズフリー解錠をはじめます」「ハンズフリー解錠しました」と通知が出たのに解錠されていなかった。
ハンズフリー解錠・動作環境について | Qrio Lock サポート情報 | Qrio(キュリオ)株式会社 - IoT製品の開発・サービス設計 を見ると、改善予定があるようなので楽しみにしている。
解施錠履歴
解錠や施錠の履歴がアプリで確認できるのは旧製品から対応している。が、旧製品だと実際に履歴上に出るまで時間がかかるので、外出してから、あれ、施錠したっけ、と確認しようにも履歴は役に立たない。
新製品だと、アプリから解施錠すれば履歴にすぐ反映される。ただし、手動で解施錠した場合は履歴に反映されるまで10分ぐらいかかる。
解施錠通知
解錠や施錠の通知は、実際にはQrio Hubの機能になっていて、旧製品でも対応している。とは言え、解施錠してから通知されるまで、結構時間がかかる(10〜30分ぐらい)。これはQrio Hub側の仕様のせいなのか、新製品になっても変わらない。
通知はリアルタイムじゃなくてもいいけど、あまり遅れると意味がないので、改善してくれるとうれしい。
解施錠ステータス
旧製品アプリでは、現在解錠されてるのか施錠されてるのかがわからなかった。なので、外出先から施錠されてるかどうか確認するには、アプリから施錠を試みる必要があった。施錠されていれば「すでに施錠されています」と表示される。
新製品アプリでは「あいています」「しまっています」と表示され、一目でわかるようになった。
アプリの解施錠ボタン
旧製品アプリでは、解錠ボタンと施錠ボタンが独立していた。新製品アプリでは、真ん中に大きな丸いボタンがひとつあるだけで、「あいています」状態の時は施錠ボタン、「しまっています」状態の時は解錠ボタンになる。
Bluetooth接続とQrio Hub経由接続
旧製品のアプリでは、Bluetooth接続かQrio Hub経由での接続かを明示的に切り替えないといけなかったけど、新製品のアプリでは自動で切り替えてくれる。
重量と粘着性
旧製品も新製品も粘着テープでドアに固定する方式になっている。旧製品、8ヶ月ほどしか使っていないのに、粘着力が弱まって、ドアから浮いた状態になって解施錠できなくなったり、落下したり、ということが何度もあった。しかたないので、Qrio Storeで手に入る粘着テープではなく、以下の製品を試してみていた。
3Mスコッチ超強力両面テーププレミアゴールドスーパー多用途粗面KPR-19
- 出版社/メーカー: 3M(スリーエム)
- メディア: Tools & Hardware
- この商品を含むブログを見る
新製品は重量が40%削減されるとともに、付属の粘着テープが4分割されて気泡が入りにくい、といった形で対策がなされている。また、旧製品では、ロックをドアに貼り付けたら、1分以上強く押し当ててください、と説明されていたのが、新製品では「2分以上」に修正されていた。
動作が不安定
Qrio Hub経由での動作が不安定で、「リモート操作に失敗しました」がよく出る。また「予期せぬエラー」というのにも遭遇した。Qrio Hub経由で接続するのは外出してる時なので、エラーが出た際に実際の状態が確認できない。アプリ上では「しまっています」と表示されてるけど、本当はあいてるのでは?と不安になる。不安なので、念のためもう一度施錠したい、と思っても、「しまっています」状態だと解錠しかできない。
旧製品の方は解錠ボタンと施錠ボタンがわかれているので、不安であれば何度か施錠ボタンをタップすれば施錠されるだろう、と思えて気楽だった。
この辺は改善して欲しい。
アプリのデザイン
旧製品アプリと比べて新製品アプリは色合いがすごく地味。たぶん、あまり時間をかけられなかったんだろう。今後に期待してます。
競合製品
新製品を予約した後に、セサミスマートロック という競合製品を見つけた。こちらの方が値段が安いしカラーバリエーションもいくつかあるので、予約前に知っていたらこちらを買っていたかも。
まとめ
旧製品からかなり改善されて満足してるけど、旧製品は1年も使っていないので、新製品を割安で購入できるなど、何らかの優待があるともっと良かった。