全館空調の使い心地と電気代

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このブログで何度か書いてるけど、我が家では 全館空調システム を導入している。

自分の背丈ぐらいある冷蔵庫並の大きさの室内機と、それより少し背が低いぐらいの大きさの室外機が1台ずつあり、室内機から出たダクトが各部屋の吹き出し口につながっている。写真左上に写っている、天井についた四角いやつがその吹き出し口。室内の見た目がすっきりするし、屋外も室外機の数や配管の本数が抑えられてすっきりする。が、別にそのために導入したわけではない。

家を建てようかな、と思い始めた時点では、全館空調なるものが存在することすら知らなかった。スーモカウンターに相談に行った際に、アレルギー持ちが多いので、ハウスダストとかシックハウスとか花粉とかものすごく気になる、という話をしたら、勧められたのが全館空調だった。

メーカやに機種によって機能差はあるが、我が家の東芝製のやつは、冷房、暖房、除湿、加湿、換気、空気清浄、脱臭をひとつのシステムで賄ってくれる。

2ヶ月弱使ってみた感想。温度については、家中どこも一定の温度で、各部屋の温度差がほとんどないので快適。以前の家では、冬場は石油ファンヒーターがリビングにあり、ヒーター前の一番暖かい場所を取り合って子供達がよく喧嘩していた。今は家中どこも同じ温度なので、一カ所に固まることがない。また、寝室が寒くて布団から出ることが億劫、ということもなくなった。

デメリットについて。このエントリ でも書いたけど、設定は家全体一括で行うので、一階と屋根裏部屋では体感で2度ほど温度差がある。これはシーリングファンを設置することである程度解消できるかな、と思っている。

また、室内が一定の温度に保たれるので、外がものすごく寒くても気づかない。外に出てから、うわ、クソ寒、と思って中に戻り、上着を厚手のものに着替える、といったことがよくある。

温度設定と実際の温度の関係について。Netatmo ウェザーステーション で計測してみたところ、一階では設定温度より1〜2度低い。これは風量設定次第で、風量強だと温風がより下の方まで届くので、設定温度との差異が少なくなる。

加湿性能は、なにもしない状態と比べてプラス5%〜10%湿度を上げるけど、極端に乾燥している場合には全館空調の加湿機能だけでは不足するので、別途加湿器を使うなどして補うようにした方がいい、とハウスメーカーの担当営業は言っていた。温度や湿度を計測しはじめたのが3/13で、雨の日も割と多く極度に乾燥してる日がなかったので、今のところ加湿性能についてはよくわからないが、外の湿度が低めの時は加湿をオンにして、高めの時は結露を防ぐために加湿をオフにすることで、40%〜60%を保つようにできている。

花粉については数値化できていないけれど、以前の家では室内でも妻の花粉症の症状がひどかったが、新居に移ってからは室内ではほとんど症状が出ていない。全館空調による温度コントロールやガス乾燥機の利用によって、窓を開ける頻度が激減したこと、シューズクロークに上着をかけるようにしたので、花粉がついた上着を室内に持ち込まないようになったこと、全館空調に空気清浄機能があること、これらの要因によって、屋内の花粉量が減ったのではないかと思われる。

電気代について。24時間365日稼働させることが基本なので、電気代はそれなりにかかる。ただ、全館空調は低圧電力契約で、電気代が安い。また、長時間外出する時や、夜間は温度を低めに設定することで、使用量を抑えるようにはしている(設定忘れることもよくあるけど)。昨年の3月の電気使用量/電気代が、従量電灯Bで653kWh/21,110円だったのが、今年の3月は従量電灯Bが499kWh/13,983円、低圧電力が605kWh/11,741円、計25,724円で、昨年より4000円ほど高い。家の広さ(以前の家の倍以上)、24時間一定の温度に保っていること、灯油代がかからなくなったこと、などを考えると、むしろ安いのでは。

まだ、これから迎える梅雨の湿気や夏の暑さを経験してないので、秋ぐらいにどんな感じだったかをまた書こうかと。

前の家では、リビングのドアを子供が開けっ放しにして、玄関からの冷気が入ってきて寒い、ということがよくあった。全館空調は玄関含めて室内の温度が一定なので、最初の設計時にはあった、玄関とリビングを隔てるドアや壁をとっぱらってみた。結果、下の写真のように、玄関から家に入ると即リビングが目の前に広がる開放的な間取りになった。

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